公式戦第4戦 vs バモラ

全員総力戦で勝ち取った戦いでした

 10月 3日  吉祥院G


 前節の惜敗から1ヶ月弱、悔しさをバネに着実に力をつけてきたシニアです。勝利とまでは言わなくてもせめて勝ち点1を、との思いを胸に吉祥院に参集した部員は応援組みも合わせて19名。折りしも昼から降ってきた小雨がキックオフ間近には本降りに。これは吉祥の印かと勝手に解釈したのはサンタだけではなかったようです。



選手たちの活躍シーンをご覧ください

 キックオフから攻め込まれてあわや失点というピンチを凌いだ伏見、その後はやや押し気味に試合をコントロールした。

 最大のピンチは20分ゴール正面から打たれた相手のシュートが左ポストに跳ね返ったシーンだった。GK梅村が積極的に飛び出し事なきを得たのだ。



GKに抜擢された梅村
ゴールマウスを死守しました

 『ピンチの後にはチャンスあり』 言い古された諺が前半終了間際に伏見に訪れた。相手のスルーパスを押さえたCB吉本からトップ下長尾へ素早いパスが通った。反転した長尾は左トップの小野寺へフィード、左サイドを切れ込んだ小野寺は思い切ったシュートを放つが意に反してボールはGKの前を横切る、と、その時右サイドを詰めた兼森が3試合連続となる「ごっちゃんゴール」をきっちり決めて伏見が先制。




シニア最年少の兼森
攻守に黙々と働きました


前線からのプレスで相手を苦しめました




 後半開始からヒートアップの相手攻撃を必死になって防いだ伏見に再びチャンスが。5分過ぎ中央ドリブルでゴールを窺っていたボランチ前野が左足一閃、見事な弾道を描いたボールは相手GKの頭上を破って追加点を挙げた。

ミドルシュートを突き刺した前野
これで一挙に優位に立った伏見は次々と新手を投入してフレッシュアップを図る。10分過ぎには小野寺が倒されたPKを長尾が落ち着いて決め決定的な3点目を挙げた。


長尾がPKを決めた瞬間です

あとは1点をもぎ取ろうと必死の攻勢をかける相手の猛攻を凌ぎ切り、遂に試合終了の笛を聞いた。



全員の力で凌ぎ切りました

 苦節3年目にして遂に手にした公式戦初勝利はなんと20試合目だった。思わず顔を覆って歓喜に震えるY山氏の胸中は知る人ぞ知る、であろう。前身のSC時代の苦労を思い出していたのである。



 今日は守備的4バックから3バック&2トップを初めて採用した。勝利のためには前線への圧力が必要と高橋監督が判断したものだ。ダブルボランチが攻守に機能するかもポイントだった。



3バックは初めての3名
献身的な働きで相手の攻撃を防ぎました


中盤の運動量は最後まで落ちなかった

 そして前半から激しい戦いを挑んだ伏見はリタイアする選手が続出するも、後発陣が役どころをきっちりこなすという理想的な展開で悲願の初勝利を手にした。



終始大声で指示を出したベンチサイド

 技術的にも戦術的にも未熟な伏見だが、選手が一丸となったときの可能性を具現化した試合だった。ジュニアたちの頑張りに励まされ、また自分たちが頑張ることでジュニアたちを励ますことができたのではないか。これからも弛まぬ努力を重ねていこうと誓ったシニアたちだった。




Photo by Santa



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